近年の健康ブームに便乗し、全く根拠が無い、もしくはとても健康住宅とは言えないような建物を健康住宅として販売している
ハウスメーカーや工務店の被害に遭われる方が後を絶ちません。豪華なモデルハウスやパンフレットに惑わされずに、
本物の健康住宅、注文住宅を見極めるには、正しい知識を施主自ら身につける事が非常に重要になってくるのです。

建築家との家づくり
皆さんがこれから家を建てるにあたってまず最初に悩むのが、どこに建築を依頼すればいい
のかという事でしょう。有名ハウスメーカー、ローコスト住宅のメーカー、地元もしくは知り合い
の工務店、一級建築士事務所などがありますが、最近のテレビ番組では、建築家との
家づくりがクローズアップされています。いわゆる有名建築家が施主と共に家を作り上げる
までをドキュメンタリー形式でまとめていますが、見ていて腹立たしい事も結構あります。一番
感じるのは、値段が高いという事。次にデザイン重視で実際の生活に対する配慮が欠けて
いる事です。建築家というのは自分が設計する家を作品という捉え方をしますので、そこで
生活する施主の事は考えません。もちろん全ての建築家が、そのような考えをしている訳では
ないですが、そういう建築家が多いという事です。なぜなら作品として奇抜な目を引く特殊な
建物を建築してコンクールなどに申込み、自分の名前を売るという事に熱心だからなんです。
例えば施主が窓が大きく開放的な家がいいですと希望を出すと、壁一面を窓にして、室内の
間仕切りのドアなどを一切付けないというような事を平気でします。テレビを見ていると施主は
喜んでいるので、視聴者はそういう家がいい家なんだと思うでしょうが、私はそういう家の1年
後、2年後を見てみたいです。果たして、1年後、2年後も施主は満足しているのだろうかと
疑問に思うのです。理由としては、壁が無ければ構造的には絶対に弱い事。壁一面の窓が
真夏や真冬にもたらす影響はデメリットでしかない事。壁一面の雨戸を毎日開け閉めする事の
労力、時間、近所への迷惑は計り知れない事。家族でも、ある一定のプライバシーを確保する
事は大切だという事。などが挙げられます。また価格が高い事については、作品という観点
から、既成の住宅設備や建具、内装、外装ではなく、いわゆるオーダーの一点物を使用する
頻度が高い事が大きな要因のひとつとなっています。価格を抑える為に様々なものを再利用
していくというような考え方なら大賛成ですが、全て新規に特注するというやり方では、よほど
予算に余裕があって、人と同じものは大嫌い、目新しいものが大好きという施主の方でないと
予算オーバーで大変な事になります。

これから建築家に建築を依頼したいと思っている方は次の点に注意しましょう。

1、実際に建築する工務店はいつも同じ工務店かどうか。価格を抑える為に、工務店や仕入
れ先を競合させる建築家の場合、最も安い価格を出した工務店を選ばれたら、施工が雑で
ある可能性が高いです。いつも同じ工務店に仕事をさせている建築家の方が信用出来ます。

2、その建築家が過去に手掛けた家を見せてもらえるかどうか。
引渡し後数年経過している家を見せてもらい、住んでいる方の顔を見てみましょう。満足して
いるかどうかが分かります。

3、施工管理監督をきちんとしてくれるかどうか。
設計してあとは提携の工務店まかせというのでは困ります。そのような場合は設計料だけ
支払う場合です。工務店が出した請負金額の何パーセントという報酬形態ならば、施工管理
監督までするべきです。どれ位の頻度で現場に足を運んでくれるのか確認しておきましょう。
返事に困るようでは信用できません。毎日見に行きますというのが理想ですが、最低でも
毎週必ずチェックに行きますと即答できるようでなくてはなりません。

4、過去受注した仕事の最多価格帯及び得意分野を聞き出しましょう。
建築家には得意分野があります。このメールマガジンの趣旨でもある健康住宅に対する知識、
配慮ならば誰にも負けないという建築家。高額の豪邸を作らせたら誰にも負けないという建築
家。予算の少ない施主の希望を叶えるローコスト住宅のノウハウならば誰にも負けないという
建築家。和風建築なら任せておけ。プロバンス風の建物なら任せておけという建築家。などと
いう具合に何かしらのこだわりがあると思いますので、あなたの予算とフィーリングに合う
建築家を探す事が大切です。

5、その建築家の建築事務所の規模を把握しましょう。
あまりにも有名で多くの弟子を抱えているような建築家は弟子に一般の戸建て住宅の仕事を
させて、自分は大規模な建築物で名前を売る事だけに専念している場合があります。
間取りやデザインを弟子にさせて、自分はチェックだけを行い、自分の名前にふさわしい建物
かどうかだけに気を配り、有名建築家というブランド名をアクセントにするのです。家にブランド
は必要ありません。最初から最後までマンツーマンで付き合ってくれる建築家を探しましょう。


最後に一言。私は建築家の方々を否定している訳ではありません。素晴らしい建築家は
全国にたくさんいます。テレビ番組は視聴率を上げたいという思惑から、ちょっと変わった
建物や、新進気鋭のカリスマ建築家などを取り上げるのは仕方ありませんが視聴者である
施主の皆様は、それらの番組を冷静な目で見て自分の家づくりの判断基準にして頂きたいと
思います。もっと地道に施主の側に立った考え方をしてくれる建築家の方々と共に本当の
意味で満足できる家を作っていければいいですね。


健康住宅、注文住宅で失敗しない方法
健康住宅について:目次
悪質なハウスメーカー、工務店に騙されないで本物の健康住宅、注文住宅を手に入れる為の自己防衛完全マニュアル。
大切な家族を守る為に、知っておかなくてはならない健康住宅、注文住宅の常識、非常識を完全公開。

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