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近年の健康ブームに便乗し、全く根拠が無い、もしくはとても健康住宅とは言えないような建物を健康住宅として販売している ハウスメーカーや工務店の被害に遭われる方が後を絶ちません。豪華なモデルハウスやパンフレットに惑わされずに、 本物の健康住宅、注文住宅を見極めるには、正しい知識を施主自ら身につける事が非常に重要になってくるのです。 |
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換気についてちょっと難しいお話をします。今までのお問合わせの中で、換気方法についての 内容が多いので、詳しくご説明します。中小の工務店の中には、この換気方法に無頓着で 知識のない所が多く見受けられます。シックハウス症候群を防ぐ為の一番の方法は換気する 事ですから、施主が正しい知識を身につけておく事で、メーカーなり工務店の言いなりで、 効率の悪い換気システムを導入してしまう事を防ぐ事が出来ますね。 換気というのは汚れた空気と新鮮な空気を入替えする事ですが、換気には、「風力換気」 「温度差換気」 「機械換気」の3種類があり、風力換気と温度差換気は漏気とも呼ばれ、 家のあらゆる隙間から外気が入り込み、室内の空気が排出されます。風力換気は建物に 風があたり、空気が隙間から入り込み、風下側から室内の空気が出ていくというものです。 温度差換気は外気と室内の温度差で生じるのですが、家の中で温まった空気が軽くなり、 上昇して、上の階や屋根から排出されて、下部から、冷たく重い空気が進入してきます。 これは冬場に多い現象です。風力換気と温度差換気はクリーンで動力は必要としませんが、 風や温度差など制御できない自然現象に依存するので、計画的な換気は見込めません。 また、最近の建物は気密が高いので、隙間による漏気も従来の日本家屋よりも少なく、 充分な換気は見込めません。従来の日本家屋は漏気が多く、室内の温度が外気より 5〜6度高ければ、無風状態でも1時間に3回程度の空気の入替えがありましたが、 最近の気密化された建物では1時間に0.2〜0.3回に低下しています。よって、室内空気 環境の悪化が深刻化して、シックハウス症候群などの社会問題に発展し、今年7月からは 国土交通省がホルムアルデヒド対策として1時間に0.5回以上の換気と24時間機械換気 システムの導入を義務付けました。 機械換気は、「第一種機械換気」 「第二種機械換気」 「第三種機械換気」の 3種類に分類されます。 「第一種換気」 給気、排気共に機械換気。最も確実に給気、排気が出来る。熱交換式にする事で、外気の 温度の影響を受けにくく、省エネにも繋がる。空気の流れを計算した、計画的な換気が出来る。 給気は各居室へ、排気は廊下や洗面、トイレなどから行なうので、居室の汚れた空気は 空気圧の低い廊下などに流れていき、快適な室内環境が実現出来る。 「第二種換気」 排気は自然換気、給気は機械換気。クリーンルームのように、室内の空気を清浄に保つ為に、 機械給気で強制的に給気して、室内の空気の圧力を上げ、外気の侵入を防ぐ事が出来る。 通常あり得ないが、例えば、トイレや浴室に、この方法を用いると、汚染された空気が居室や 廊下に押し出されてしまう。 「第三種換気」 排気は機械換気、給気は自然換気。換気扇で強制的に空気を排気して、室内の空気の圧力 を下げ、給気口などから給気する。トイレ、浴室、キッチンなど、その部屋自体の汚染空気を他 の部屋に流出させない為の換気方法。費用が安く上がるので、一般住宅で多く用いられる。 第二種換気、第三種換気共に、自然換気を併用するので、外気温や風の影響を受けて、 計画的な換気をする事は難しい。また、熱交換型でなければ、外気温の影響をもろに受け、 冷暖房効率が落ちる事が懸念されます。よって、第一種換気が最も効率的に換気する事が 出来るので、お奨めです。また、第一種換気には、ダクト式とダクトレス式があり、効率的に 熱交換するには、やはりダクト式がいいのではないかと思います。 基本的にこれら機械換気は空気圧の違いで、空気が動く性質を利用しています。空気は 圧力の高い所から、低い所に流れ込みます。例えば、キッチンや洗面、浴室などの排水口 から、下水などの悪臭が室内に漂ってくるような場合には、室内の空気圧が低く、前述の ような箇所から空気を吸い込もうとするのです。排水口などは悪臭が逆流しないように水が 溜まるようなトラップが付いているのですが、トラップが浅かったり、水を長時間流していないと 水封が破れ、悪臭が逆流してしまいます。このような現象が起きる時は、給気が少ないという 事です。給気が少ないという事は、新鮮な空気が足りない、室内の空気環境が悪化している という事です。排気と同時に給気は欠かせないものです。換気扇だけ付けて給気は自然に という第三種換気ではこのような現象が起きやすい事を覚えておいて下さい。 |
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