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近年の健康ブームに便乗し、全く根拠が無い、もしくはとても健康住宅とは言えないような建物を健康住宅として販売している ハウスメーカーや工務店の被害に遭われる方が後を絶ちません。豪華なモデルハウスやパンフレットに惑わされずに、 本物の健康住宅、注文住宅を見極めるには、正しい知識を施主自ら身につける事が非常に重要になってくるのです。 |
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カビというのは人間にとって有益な面と有害な面の両面を持っています。 有益面では、アルコールや味噌、醤油などの発酵に利用されています。 有害面では、真菌症、アレルギー源、カビ毒、建築物や食品などの汚染、変質などが 挙げられます。 現在、世界中で確認されているカビは64,200種類で住宅内で見られるものは20〜30種類 程度と言われています。 住宅内においてカビは1ヶ所で5〜10種類が同居、繁殖しています。 100円硬貨程の面積で約40〜50億個のカビが生存し、この集合体から大量の胞子が 飛散して、人体に害を与えます。通常はカビの胞子を吸引しても健康な人では殆んど影響は ありませんが、病気などで抵抗力が弱っていたり、老人、子供など抵抗力の弱い人が吸引 すると発病する事があります。 『真菌症』 人の皮膚や内臓器官などにカビが増殖することにより起こります。発生する場所により、 表在性真菌症と深在性真菌症に分けられます。表在性真菌症は皮膚、爪、毛などに発生 する病気で、水虫・たむし・しらくも、など比較的軽微な病変がほとんどで、生命に影響はない ですが慢性化する場合が多いです。深在性真菌症は内臓や骨などにカビが繁殖し、発病する 疾病です。通常は無害なのですが、疲労や衰弱など抵抗力が低下した体内では異常繁殖 して障害を引き起こします。ひどい場合には生命の危険を伴う事もあります。 『アレルギー』 カビやその代謝物がアレルゲンとなって発生します。気管支喘息・過敏性肺臓炎・鼻アレルギー ・アトピー症状の悪化などがあり、目に入ったり、食物に大量に混入していると、アレルギー性 結膜炎や胃腸障害も起こります。 『中毒』 カビの産出する毒(マイコトキシン)が体内に摂取されて健康障害を起こします。 カビ毒は300種類以上報告されていますが、熱に対して強く、通常の加熱や調理では分解 できずに残留します。1回の摂取量が少なくても長期に渡って摂取、吸引する事で、障害が 現れます。 住宅内でカビが発生する場所は浴室が一番多く思われますが、目に見えない場所、つまり、 壁の中や壁紙の下などにも発生します。 言い換えれば、湿気の多い場所、結露する場所にはカビが発生するとも言えます。 結露するからカビが発生すると思われる方もいますが、湿度が高いと目に見える結露が 発生する前にミクロな結露現象が起きてカビが繁殖するのです。 ですからカビは結露の発生する先行指標と考える事が出来ます。 カビが生育繁殖する為には『温度』 『水分(湿度)』 『栄養』 『酸素』の4つの条件が揃う 必要があります。このうち1つが欠けても生育出来ません。 温度は15℃から30℃が適温で、20℃以上になると急速に繁殖して、28℃付近で最大と なります。 湿度は70%から95%が適しており、80%を超えると猛烈な勢いで繁殖します。 栄養は住宅内にあるゴミや塵はもちろん、内装材全てが栄養源となります。 また、カビは抗気性菌に属する事から酸素が必要となります。 カビを防止するには上記4つの条件のいずれか1つを取り除けばいい訳ですが、酸素を除くと 人間も生きられないので不可能です。温度は15℃から30℃より上か下にすればいいの ですが、人間にとっても住みにくい温度環境であり、快適に生活する事は出来ません。 したがって、残りの水分と栄養をコントロールすればカビの発生を抑制する事が出来ます。 水分に関しては、冬場は湿った空気が滞留しないように換気を心掛け、梅雨時などは、 不必要に窓を開けて湿った空気を室内に入れないようにするなどの心掛けが必要です。 エアコンの除湿をこまめに利用する事も有効です。室内で最もカビが繁殖する浴室は入浴 後に窓を開放するか、浴室乾燥機を利用する事で、充分発生を抑制出来ます。 栄養に関しては、こまめに室内を掃除してゴミやホコリなどを取り除き、浴室などは、石鹸の 洗い残しや垢など、栄養となるものを除去する事が大切です。 |
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